ビジネス

中国株急騰は続く?金融緩和でも景気回復は難しい?政府の本気度と本音(冨信田 雅之)

2024-09-26

9月の市場で最大の「ヤマ場」と言われた日米の金融政策イベントが通過しましたが、これまでのところ、国内外の株式市場の反応は好調さを維持しています。

米国株式市場では、ダウ工業株30種平均やS&P500種指数が最高値圏に位置しています。また、国内株式市場でも日経平均株価が節目の3万7800円台に乗せ、さらに39000円台を狙う動きも見られています。

今週は日本だけでなく、中国からも金融緩和政策が打ち出される可能性があり、市場関係者の間では非常に注目されています。特に、9月24日(月)には中国の資産価格指数や香港ハンセン指数など、中国関連の株価指数も上昇し、国内株式市場の中国関連株も買いやすくなっている状況です。

金融緩和策を受けた急上昇は、経済の回復がスムーズに進むかどうかに大きく依存しています。それに伴い、経済面では依然として慎重な見方が多く、政府や専門家の分析によると、今後も強い景気回復が見込まれるかどうかは不透明であるとの見解が広がっています。

次回の金融政策会議は今年の秋に控えており、その結果によってはさらなる株価の上昇が期待されるだけでなく、逆に警戒感が強まる要因となる可能性もあります。特に、2024年の変動が予測される中で組織される日米の金融政策合意は、今後の市場に大きな影響を及ぼすでしょう。日々のニュースや市場の動向には、さらなる注目が必要です。

今週発表される中国の金融緩和策によって、アジア市場がどう動くのか。特に、18日のトップIX(東証株価指数)や、NYダウの動きには常に目を配る必要があります。景気回復の兆しが見えれば、株式市場はさらに活況となるかもしれませんが、依然として油断は禁物です。政府の本気度と本音がどのように市場に反映されるのか、注意深く見守りたいところです。