ビジネス
中国製造業の動向強化、民間指標が示す - 出荷不振が足かせ
2025-01-02
著者: 蒼太
中国の昨年12月の製造業活動は強い動きを示し、民間からの指標が発表された。中国政府は輸入品に追加関税を課す方針を検討している中、さらに厳しい景気抑制策を講じることが期待される。
財新とS&Pグローバルが1月12日に発表した昨年12月の財新製造業購買担当者指数(PMI)は50.5であり、前月の51.5から低下した。50を上回る数値は製造業活動の強さを示すが、エコノミストの予想中央値(51.7)には及ばなかった。
中国の10年国債利回りは低下し、1.64%となり、過去最低を更新した。オフショア人民元は0.2%上昇。中国人民銀行(中央銀行)が元の下支えに向けて水準を設定した。本土株のCSI300指数は一時1.6%下落した。
今回の民間統計は、政府が今週発表した統計に伴った内容だった。国家統計局が先月31日に発表した12月の製造業PMIでは、3カ月連続で活動が強化したが、ニュースは抑制されたことを示している。
関連事項: 中国の製造業活動、3ヶ月連続で強化 - 成長率目標達成に期待感
財新によると、輸出品の受注減少が売り上げ全体を押し下げ、企業の楽観的な雰囲気も後退した。中国製造業は売り上げを上げるために値下げを実施しているため、1999年以来最長のデフレに突入する可能性が懸念されている.