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中国製「空跳ぶクルマ」、和歌山・串本で実証飛行…知事「観光面だけでなく防災面でも活用できる»

2024-09-22

次世代の移動手段として期待される「空飛ぶクルマ」の実証飛行が11日、和歌山県串本町の望楼の丘で行われた。この地域での飛行は初めてで、県がイベントとして実施し、住民や観光客約160人が見守った。

空飛ぶクルマは、離島や山間部への物流輸送、災害時の救急搬送などの手段として期待されている。県は昨年4月、運航に向けたロードマップを公表し、離着陸場の選定などを進めている。

この日の機体は、中国企業製の2人乗りで、高さ約10メートルの空を20秒間浮遊した。

無人飛行と検査員1人が搭乗する有人飛行を1回ずつ実施したが、これにより高い技術力を示す結果となった。直後には離着陸したポイントに無事着陸し、観衆から大きな拍手が送られた。

この実証飛行を見守った串本町の知事は、「観光面だけでなく、防災面でも活用できる期待が高まった。地域に合った運用が求められる」と述べた。また、地域経済の活性化への期待も寄せられている。

さらに、空飛ぶクルマの開発は日本国内でも進んでおり、いくつかの企業が競って技術開発を行っている最新のプロジェクトも視野に入っている。将来的には観光地での移動手段としても利用される見込みで、地域の魅力を引き出す新たな観光資源としての期待が膨らんでいる。

このトレンドにより、全国の観光地でも類似の取り組みが増加すると見られ、地域振興における新しい形として注目されている。日本各地での実証実験が今後も予定されており、国際的な競争も激化する中、将来の空飛ぶクルマ技術に対する期待は一層高まっている。