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中国人民銀、国債購入を一時停止 - 元安が目的との見方
2025-01-10
著者: 蒼太
中国人民銀行、国債購入を一時停止
[上海 10日 記者発表] - 中国人民銀行(中央銀行)は10日、国債の供給不足を理由に国債の購入を一時的に停止すると発表した。この発表を受け、国債利回りが急上昇。人民元安は主な理由の一つとして挙げられている。
人民銀行は国債市場の需給バランスを回復するため、購入再開の可能性を示唆している。
2023年の国債利回りは、特に供給不均衡が影響しており、10年国債利回りは急上昇した。最近、過去最低を更新しており、元もわずか上昇していることから、リスク回避の動きが見られる。
市場における投資環境の変化について、エコノミストの白雪氏は、「元安の主な理由の一つは、中国と米国の利回り格差が拡大しているため、人民銀行は利回りをこれ以上引き下げることはない」と指摘した。
人民銀行の政策により、投資家たちは市場の不透明感を懸念している。今後も国債利回りの低下が続けば、金融市場の安定性にも影響を及ぼす可能性がある。
また、外国からの投資引き戻しが続くと予想されており、人民元のさらなる安値が見込まれている。国際的な投資家たちは、利益を確保するために、日本市場や他の新興市場への移行を進めるかもしれない。