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中国、人工島に浮かぶ世界最大の海上空港を建設中

2024-12-20

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中国、人工島に浮かぶ世界最大の海上空港を建設中

中国北東部の沿岸、人工島に世界最大の海上空港「大連金州国際空港」が建設中である。この空港は、最新の技術を駆使し、2025年に完成予定で、海面上に広がる4本の滑走路と、年間1000万人の旅客を迎えるためのターミナルを備える計画だ。

空港の総面積は約5,000ヘクタールにも及び、中国の航空旅行の需要を満たすための重要な拠点となる。このプロジェクトの背後には、2050年までに中国の航空産業が1兆ドル規模に成長するとの予測がある。

さらに、この空港は、環境に優しい設計が施されており、再生可能エネルギーの活用や、最新の省エネルギー技術が導入される予定だ。これにより、中国は環境保護にも配慮した持続可能な発展を目指す。

業界専門家によると、中国は近年、国内外の航空旅行が急増しており、これに応じるために新たな空港の建設が必要不可欠である。特に、海南自由貿易港の設立に伴い、南シナ海地域の航空交通が増加すると見込まれており、インフラ整備は急務だ。

このプロジェクトが完了すれば、アジアでの航空ハブとしての地位を強化し、近隣国へのアクセスが向上することが期待されている。また、新空港の稼働により、年間数十万人の雇用も見込まれている。

大連金州国際空港の建設は、中国の「一帯一路」構想の一環としても位置づけられており、国際的なビジネスの促進にも寄与することが期待されている。