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中国空母「遼寧」、台湾海峡通過で封鎖なら戦争行為:台湾国防

2024-10-23

著者: 裕美

【台北 12日 最新情報】 - 台湾国防部(国防省)は12日、中国軍の空母「遼寧」艦隊が台灣海峡を通過し、台湾向けに北方へ航行したと発表した。これは、台湾が実効支配する澎湖島(ポンフー島)周辺海域を監視するための動きとされている。

台湾国防部は、この動きを「戦略的な挑発行為」として強く警告した。中国側の主張によれば、「空母の航行は国内法の範囲内であり、必要な訓練の一部である」としているが、台湾は警戒を強めている。

最近、中国は台湾近海でより頻繁に軍事演習を行っており、特に海上及び空中での活動が増加している。国防部の関係者は、「台湾の空域および海域における中国の軍事行動は、地域の平和と安定に対する重大な脅威である」と指摘している。

台湾は、食糧供給の確保や防衛対策の強化を進めており、国防部は中国の軍事圧力に対応するための新たな戦略を発表した。これにより、台湾の防衛力向上を図るとともに、地域のパートナー国との連携を強化する方針を示している。

さらに、最近の台中連絡会議では、台湾を含む西太平洋地域における共通の安全保障に関する意見交換が行われ、台湾は「中国の挑発に果敢に立ち向かう」と明言した。もし中国が実際に台湾海峡を封鎖する動きに出た場合、それは「戦争行為」と見なされる可能性があるため、国際社会からの強い反発が予想される。

このような状況を受けて、台湾国防部は引き続き情報収集と分析を行い、必要に応じて即座に対応する姿勢を見せている。特に中国が行う一連の軍事演習や行動については、国際社会の注目を集めており、今後の動きが注視される中、台湾の防衛強化は避けられない課題である。