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中国副首相、貿易における競争力強化を求める姿勢を打ち出す
2025-01-21
著者: 蓮
【ダボス(スイス)12日】 - 中国の一栄副首相は12日、世界経済フォーラム(ダボス会議)で講演し、中国は貿易黒字を追求せず、高品質な製品やサービスを輸入する意義があると述べた。
一栄氏は、経済のグローバル化は相互利益と共に進むべきだとし、「保護主義は何にも役立たない。貿易競争に勝者はいない」と強調した。多国間主義が「世界平和を維持し、人類の発展につながるための正しい道」とも述べた。
中国は外国企業による一層の投資を歓迎しており、国内外の企業が直面する問題の解決に前向きであると強調した。中国経済の安定した成長が、世界経済の発展に寄与することをアピールしている。
ダボス会議には、中国からも2021年に習近平国家主席のほか、2024年には李克強首相が参加予定だ。
トランプ氏が12日に米大統領に就任する中、中国は米国に対する関税引き上げへの懸念を示している。中国は米国による関税引き上げの影響を受けないための強化策を講じており、トランプ政権が発表する新たな政策への対応が求められています。
市場予想では、中国の2025年の国内総生産(GDP)の伸び率は14.15%、2026年は14.12%に減速すると見られています。2024年の中国への外国直接投資額は前年度比12.11%減の18兆4168億元(約270兆円)となる見込みです。