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中国、電池部品製造と金属加工技術の輸出規制強化を計画中!世界的な資源価格に影響必至
2025-01-02
著者: 芽依
中国は、電池部品製造のための特定技術と重要な金属の加工に関する輸出規制を強化する計画を発表しました。この変更は、世界的な資源価格の急激な高騰を背景に行われるものです。
国家商務省は12日、一般から意見を募るために発表した通告の中で、政府が電池の原材料となる資材の製造技術に対する輸出禁令や制限対象リストへの追加を提案したと述べました。さらに、金属関連の技術や工程に関する規制を強化する方針です。
国務新華社によると、この変更案は「技術の輸出管理を強化する」取り組みの一環であり、意見公募期間は12月1日までとされています。
中国は、半導体や高性能素材などの分野でも同様の規制を強化しており、特に日本や欧米諸国との経済競争を見据えた対策が進んでいます。これにより、加工業務や稀少金属、超硬材料などが輸出制限の対象となり、国内外の企業に大きな影響を及ぼすことが予想されます。
加えて、中国は数十種類の重要金属で世界最大の供給国であるため、これらの規制は国際市場での供給にも影響を与える可能性があります。特に、リチウムイオン電池に使用されるコバルトやニッケルなどの価格が大きく変動することが懸念されています。
最近の調査では、希少金属や特定素材に対する需要が急増しているため、これらの規制が実施された場合、市場はさらに混乱する恐れがあります。
日本や欧米では、中国からの輸出制限に対する対策が模索されており、代替供給源の開発が急務となっています。一方で、中国はこのような措置を通じて、国内産業の強化を図り、技術的優位性を築こうとしています。今後の動向に注目が集まります。