早くも突出が見え始めたトランプ2.0、どうも圧倒ではなくなった大統領選から予測できた「弱毒を抑える政治運営」
2025-01-02
著者: 蓮
激戦州は全て僅差で「トランプ大勝」ではなかった
アメリカの大統領選挙は、来る2024年1月20日から動き出す「トランプ2.0」で新たな波を迎えています。トランプ氏は支持率を「国民総意による私への指名(mandate)」と表現していますが、果たしてそれに見合う結果が出るのかは疑問です。
具体的には、トランプ氏は選挙で優位に立ち、全ての接戦州で勝利を収めることに成功しました。しかし、これが果たして「弱毒を抑えるべき政治運営」に繋がるかは不透明です。日本でもピックアップされている通り、トランプ氏の地滑り的な大勝はありませんでした。この点を専門家やメディアは分析しています。
また、トランプ氏が「地滑り的勝利」に関しては7州(ウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州、ノースカロライナ州、ジョージア州、アリゾナ州、ネバダ州)の投票結果を細かく分析することで見えてくることでしょう。
対抗候補のハリス氏が「勝利の道」であると考えていたラストベルトの3州(ウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州)がいかなる結果をもたらすのかは注目されます。もはやウィスコンシン州は開票率100%で「ハリス48.7%/トランプ49.6%」とわずか0.9%ポイント差でトランプ氏が勝利しました。
また、ウィスコンシン州では、トランプ氏が得たのは169,077626票であり、ハリス氏が166,078229票で、その差はわずか2,079397票。ウィスコンシン州の人口は4591万人であり、トランプ、ハリス両者に投票した州民が254万人もいたという事実は無視できません。
このようなデータは、選挙の全体像に影響を与えることから簡単な傾向を見ることができます。ハリス氏が果たして彼らの12万人を達成していたなら、トランプ氏が勝ち残ったかもしれません。しかし、最終的な結果には多くの要素が絡み合っていることを忘れてはなりません。
一方、ミシガン州も開票率100%で「ハリス48.3%/トランプ49.7%」と、わずか1.4ポイント差でトランプ氏が勝利する結果となりました。トランプ氏は281,076636票対ハリス氏273,076533票で、さらにその差はおよそ8,0となりました。ミシガン州+ウィスコンシン州と別の州も含め、このようなデータが整うことで、トランプ氏が志向する政策の影響が顕著に現れることが予想されます。
最終的に、激戦州の中の激戦州といわれるパンシルバニア州の結果も見てみたいものです。開票率100%で「ハリス48.7%/トランプ50.4%」となり、1.7ポイント差でトランプ氏が勝利しました。このような選挙結果からもハリス氏の支持者の情熱が感じられます。
以上の結果は、選挙の戦略や有権者の期待の変化を反映する重要な指標となるでしょう。トランプ氏の今後や、それに対抗する候補者の動向にも大いに注目する必要があります。しかし、それ以上にこれらの結果がアメリカの政治にどのような影響を与えるのかが重要であり、今後の動向に注目が集まります。