ビジネス

英紙ガーディアン、Xへの投稿停止!「有害なメディア」 - 日本経済新聞

2024-11-14

著者: 結衣

【ロンドン=時事】英紙ガーディアンは13日、X(旧ツイッター)への公式アカウントでの投稿を停止すると発表した。この決定は、トランプ次期米大統領の有力支持者で実業家のマスク氏が率いるXに対し、「有害なメディアプロパガンダである」と指摘したことに起因している。

同紙はXにおいて「極右の陰謀論や人種差別などの不適切なコンテンツが日々見られる」と強調。この影響力を使って、政治的意見を形成できることが明確に示されたとして、「今やXを利用するメリットよりマイナス面が上回っている」と結論付けた。

ガーディアンはリベラルな論調の有力紙であり、Xに多数のアカウントを持ち、フォロワー数は約2700万人に達する。一方、同紙の記者は情報収集の目的で、引き続きXを利用できるとしている。

この動きは、ソーシャルメディアの影響力についての議論を呼び起こしており、特に政治や社会的問題への影響が懸念される。ガーディアンがこの決定を下した背景には、最近のXが悪化しているコンテンツモデレーションとユーザーの安全性に関する問題がある。各メディアが平等に意見を表明し、利用者の信頼を得ることが求められている中で、ガーディアンの動向は他のメディアにとっても注目される被告となる可能性が高い。