ロンドン（ＣＮＮ） 英ＢＢＣの報道によると、ロンドンの高級百貨店「ハロッズ」の元オーナーであるモハメド・アルファイド氏（享年94）が元従業員の女性らに性的暴行を加えたと報じられた。

ハロッズ側は19日、アルファイド氏が権力を乱用していたことを認め謝罪し、同じくハロッズの高級アパレルや、ハロッズがフランス・パリに所有していたホテルなどで暴行を受けたという証言が相次いだ。

アルファイド氏は1985年にダイアナ元皇太子妃と交際していたことでも知られた。一方で、21世紀に入ってから、性犯罪の防止と抑止に向けた取り組みが進められており、これらの事件に対する認識が変化している。

報告によると、12人を超える元従業員の女性らがアルファイド氏に対する告発を行っており、2000年代には彼による性的暴行が複数回あったという。

ハロッズ側はコメントを出し、元オーナーに関する申し立てについては深く懸念しており、詳細な調査が進められていると述べた。これに対し、アルファイド氏は自身の権限を濫用したことは否定している。

このように、高級ブランドにおける権力構造の問題を再浮上させる出来事が続いている。ハロッズは今後、性的暴力の予防に向けた新たな施策を発表する可能性が高いと見られている。この問題をめぐる議論が今後も続く中、企業の透明性と倫理的責任が再度問われることとなる。