健康

【医学新世紀】甘味カフェインで昼夜逆転日が26〜30時間に!実験マウス、肝臓や脳の体内時計に乱れ 〜広島大の公衆衛生学科が発表

2024-09-23

甘味を加えたカフェイン水を自由に飲ませたところ、寝たり起きたりといった活動リズムが大きく乱れ、通常の夜行性から昼行性を示すマウスも現れたという実験結果が、広島大学の公衆衛生学科によって発表されました。

この実験では、エスプレッソの半分の濃度のカフェインとエナジードリンクの10分の1の甘さを含む甘味カフェイン水を与え、マウスの活動を記録しました。寝る時間が遅れ、1日が26〜30時間の長い活動リズムの発現が見られました。脳内の体内時計は影響を受けたものの、肝臓や脳の体内時計が乱れていたことが確認されました。

この研究は「栄養ドリンクやコーヒーによる生活リズムの乱れの解明につながる可能性がある」と指摘されており、カフェインの摂取が生活に与える影響を考える上で重要な知見が得られたといいます。大学院生の佐藤さんは「現代社会において、カフェインを多く摂取する機会が増えていますが、体内の調整機能を考慮する必要がある」と警告しています。

最近では健康志向が高まり、カフェインを含む飲食物が若者を中心に人気を集めていますが、その影響を正しく理解することが重要です。この研究によって、日常生活でのカフェインの取り扱いについて見直すきっかけとなるかもしれません。