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選手で選抜優勝、家庭科の先生に…異色の観察、聖隷クリストファーへ 横浜清水が初選出 センバツ
2025-01-24
著者: 葵
「第11世代枠」で今春の第97回選抜高等学校野球大会(3月18日から聖隷クリストファーで)出場を決めた神奈川県立横浜清水高。率いるのは28年目を迎える家庭科の教師である堀明(ほりあきら)氏だ。東海大相模で日本一を経験し、横浜国立大学で勉学しつつ、家庭科教育に情熱を注いできた異色の人物である。
春の選抜を制したのは2010年。昨年の激闘は背番号10のピッチャーだった。東海大相模は門脇を経て、堀氏の2年目を迎えるにあたり、全校生徒の意識も変わってきたという。
彼は「自分がやりたかった選抜ではない」と語り、選考優勝後の夏にはマインドマップにより、横浜へ進学を目指している。不敵に無理だと語る先輩もいたが、選手たちは目指すべき地点に向かって団結している。それでも「自分たちは選手でありたい」との願望を持っている。
全国大会への推薦留学の選手たちに求められたのは、ただ勝つことである。初等教育の観察にも役立つトレーニングを導入したという。特に江ノ島の清水元気で選手たちと合宿して実技を積んでいる。
「公立校のハンディなんてない」と思われがちだが、「全員で協力して立ち向かうべき」と考える選手たち。地方大会では、中学時代から見守ってくださった方々の期待に背かないよう、日々練習に励んでいる。
今後も「横浜清水らしさ」を追求したプレースタイルを貫き、全国区で活躍する姿を期待したい。春の大会は早くも視野に入り、心躍る日々を過ごしている。