行動科学者が解説:良い習慣を身につけるための5つの科学的アプローチ
2025-01-12
著者: 蒼太
行動科学者のKaty Milkman氏が著書『How to Change: The Science of Getting from Where You Are to Where You Want to Be』で、良い習慣を身につけるための5つの方法を紹介しています。
1. 習慣化の方法は自分の思考回路に合ったものにする
悪い報告からお伝えします。それは日々の習慣に変化を起こそうとしても、ほとんどの場合は失敗するということです。
変化するのは難しいということでしょうが、それ以上に、戦略的に考えずに「大きく大腸な目標」だけを設定したり、「成功を視覚化する」など具体的な決定戦略を導入しようとすることが原因です。
しかも、自分の行く手を阻む原因を見極め、その障害に合った解決策を話すことで、習慣の変化を実現しやすくなります。
つまり「定期的にジムに通うこと」を習慣化したい場面で考えてみましょう。
運動が苦手でジムに行けない時間を予定に入れることを忘れがちな人であれば、習慣を変えるためのルーティンを身につける最善の方法は、大きな目標を設定せず、具体的な行動を決めることだと言えます。
その上で、どのような力が変化の実現を邪魔しているのかを把握し、その障害を克服するためにどのようなことをするべきか考えるべきです。
2. 誕生日などの節目は理想的なタイミング
10年前、私がGoogleで行動を変えて習慣化する方法について講演した際に、良い質疑を受けました。
会場にいたあるエグゼクティブから「前向きな変化を促す理想的なタイミングは存在しますか?」と尋ねられました。
その答えは「はい」です。
新年の抱負などは続かないと思っている方も多いですが、元日、誕生日、春などの新たなスタートの際には、特に人々が変化を促進させることに成功する瞬間が存在します。
3. 楽しめる方法を選ぶ
シカゴ大学のAyelet Fischbach氏とコーネル大学のKaitlin Woolley氏の研究によると、変化したいことについて、楽しめる活動を少しでも取り入れることが重要だということが分かりました。
運動をする習慣を身につけたい場合、過去に楽しんでいたスポーツなどの活動を選ぶことが推奨されます。
多くの人は、これを最初からやろうとしても、ある程度のストレスを抱えることになりがちです。
そのため、身体を鍛えたいと思った時には、効果的なトレーニングだけではなく、自分が楽しめる運動を進めていくことも重要です。
このように、楽しむことが変化の原動力となる場合が多く、そのモチベーションを保つためには、最初から楽しめるアプローチを考える方が成功する可能性が高まります。
4. 自己管理を徹底する
良い習慣を維持するには、自己管理が重要です。人はどうしても楽をしようとするため、適切な時間内に物事を行うことを忘れがちです。
例えば、運動をする習慣を持ちたい人は、定期的に運動するための時間を確保することを意識的に行う必要があります。これを怠ると、再び元の悪い習慣に逆戻りしてしまうリスクがあります。
5. 社会的サポートを求める
人は他者とのつながりに影響を受けやすい生き物です。良い習慣を身につけたい場合、友人や家族と一緒に目標を共有することで、より強力なサポートを得られます。
例えば、一緒にジムに通う友人を見つけることで、お互いに励まし合いながら進めることができるでしょう。これは変化に対する持続的なモチベーションの維持にも役立ちます。
以上のアプローチを踏まえて、新しい習慣を身につけ、より良い生活を送りましょう!