新潟県胎内市の道路土砂崩れ、復旧未定「胎内ヒュッテ」は営業休止、赤越線に打撃 | 新潟日報デジタルプラス

2024-09-20

新潟県胎内市の県道で9月16日に確認された大雨による土砂崩れで、道路の復旧作業は19日も続いている。土砂崩れの影響で、市街地と宿泊施設「胎内ヒュッテ」(下荒井)の往来ができなくなり、登山客らが一時孤立して県の防災ヘリで救助される事態となった。

ヒュッテは営業を休止し、道路復旧の見通しも立たない。周辺は県内有数の赤越スポットだけに、関係者は秋の行楽シーズンへの影響を懸念している。

胎内市の9月15日の大雨で、登山客20人が一時孤立。防災ヘリでの救助も市と県は発表しないまま進行中だ。

胎内市や県によると、土砂崩れは県道胎内二王子公園線付近のヒュッテから直線距離で約14キロ下流で発生。道路の幅員が約12メートル、高さが13メートルに達して崩落した。土砂の撤去作業は19日にも始まり、現場の安全確認が急務となっている。

過去にも異なる地点で土砂崩れが多発した地域であり、2017年8月には大雨で道路が崩落し、2013年春には融雪や雨の影響で土砂崩れが発生した。それ以降、土砂崩れの影響を軽減するための対策が求められていた。

ヒュッテは今季の営業を6月から開始し、9月15日までに約7140人の宿泊予約があった。ヒュッテでは予約客に状況を説明する連絡を行い、予約についてはキャンセルや変更が可能であると案内している。状況の改善に期待し、復旧を心待ちにする人々が多い。所在地の下荒井にあるアプローチ道路の通行止めは長引く可能性が高く、今年の紅葉シーズンへの影響が懸念されている。