健康

新たな「ウイルス感知法」を開発!野生蚊からの感染症を簡単に検出

2025-09-16

著者:

新手法でウイルス感染症を捕捉

東京慈恵会医科大学の研究チームが、台湾の国立生物研究所やフランスのルーアン大学と共同で、ウイルス感染症を検出する新しい方法を確立しました。この手法により、野生蚊からのウイルス感知がより簡単かつ早く行えるようになります。

ウイルスの種類と新しい手法

研究で対象とされたウイルスは、デング熱ウイルス(DENV-2)です。このウイルスはさまざまな痛みを引き起こす原因となり、日本でも感染事例が増加傾向にあります。新たに開発された方法「vDNA-LAMP法」は、より高精度でウイルスの特定を可能にし、症状が現れる前の感染を早期に発見することを目指しています。

vDNA-LAMP法の特性

この新しい手法は、従来のPCR技術よりも簡便で、短時間で特定のRNAやDNAを検出できます。特に、野生蚊における感染の追跡は難しいが、この技術を用いることで、即座に結果が得られます。実際のフィールドテストでも、野生蚊から感染症を特定することに成功しました。

感知方法の意義と期待される成果

今後の展開として、この技術が他のウイルス感染症にも適用できる可能性があります。特に、人口が多く湿度が高い地域での感染症対策において、新手法は疫病の拡大を防ぐ重要な役割を果たすでしょう。研究チームは、感染症の早期発見と迅速な対策を促進することで、公共の健康に寄与することを目指しています。