風邪やインフルエンザの感染症法上の位置が変わるかもしれない。これは、急性呼吸器感染症（ARI）を扱う際の新たな対応策として注目されています。ARIは、上気道炎や副鼻腔炎、気管支炎などの上気道関連の疾患、または下気道の疾患を引き起こす病原体に基づく病気の総称です。この変更には新たなコロナウイルス感染症やインフルエンザ、RSウイルス感染症、百日咳、などが含まれ、不明な点も多いですが、風邪やその原因不明の急性病態などが新たに含まれる可能性があります。

Q どうして位置を変えるのか？

A ARIは、季節的に流行する特性があり、国を問わず発生動向を把握することができます。未知の感染症の発生にいち早く気づき、パンデミック（世界的流行）など有事への対応に迅速に移せることが期待されています。

Q ARIはどう監視されるのか？

A 4月7日から、全国で30000の定点医療機関において、1週間毎の患者数を報告してもらいます。報告対象は、咳や痰（のど）の痛み、鼻水、咳止めなどの病状があり、発症から10日以内の患者数です。これにより、初期段階での発生動向把握が可能になります。さらに、30000の医療機関からは患者に対するサンプリングが行われ、病原体を分析することで、より具体的なデータを得ることができます。

Q 私たちの生活にどんな影響があるのか？

A 医療費の自己負担はこれまでと同じで、就職制限や学校での出席停止期間はありません。SNS（ネット交流サービス）上では、「風邪ワクチンを強制的に打たせる予定」との憶測が流れることもありますが、一般的な風邪に対するワクチンは実施されておらず、現行法では接種（別途）の選択肢もなし、5類変更によって、患者への影響はないとされています。ただし、風邪がもたらす影響に関しては今後の研究が必要であり、 experts in the field continue to monitor any potential developments that may arise.