新発見!ブラックホール連星「ほくちょう座V404星」が三重連星である可能性が判明!
2024-11-01
著者: 蓮
天文学者たちは、ブラックホール連星「ほくちょう座V404星(V404 Cygni)」が、実は三重連星系の一部である可能性が高いことを発表しました。この発見は、最新の観測技術を用いてX線や可視光で行われたもので、V404星周辺の星の動きを詳細に追跡した結果、明らかになったものです。
V404星はその特異な振る舞いから注目されており、1938年に変更光星として発見されました。その後も日本の天文台との共同研究により、1989年に日系天文学者によってX線の増光が観測されています。さらに、2015年と2021年には、国家宇宙開発機関(JAXA)やNASAなどがこの星の観測データを公開し、さらなる研究へとつながりました。
特に注目すべきは、ほくちょう座V404星の周辺にある別の星が観測され、その存在がブラックホールの周回軌道に影響を与えている可能性です。これにより、V404星は一つのまとまりとして、重力の影響下で運動していることが示唆されています。また、異なる色や異常な光量の変化が、三重連星系の構造を示す証拠として考えられています。
ブラックホールは、非常に強い重力を持ち、光さえも逃がさないため、その観測は非常に困難です。しかし、William Herschelによる初期の観測から、近年の衛星を用いた観測にかけて、多くの進展がありました。今後は、V404星の観測が進むことで、宇宙の神秘に迫る新たな知見が得られることが期待されています。
果たして、V404星は私たちが知る限り初めての「ブラックホール三重連星」になるのか、それとも他の星との相互作用が見られる結果になるのか、科学者たちの注目が集まっています。