科学

現代自分主義の波が襲う!「満たされない自我」を育み、自分の幸せを守るための“幸福”学者の「読む心理セラピー」(クリエイト・ジャポン)

2025-09-07

著者: 海斗

自己愛の時代が到来

今の私たちは、他者よりも「自分」を優先する時代に生きています。1970年代以降、自愛に関する問題が増え続けており、特に若者の間で、自我の希薄さが明らかになっています。SNSが普及することで、他者の評価が気になり、逆に自信を失う人たちが増加。また、段階的に自己肯定感を高める文化が形成されつつあります。最新の調査によれば、現代の若者の多くがこの文脈で幸せを求めています。

「内需」が引き起こす自己依存

一方で、「満たされない自我」が増えるのは、個人の幸福感が低下する要因とも言えるでしょう。アメリカでは、自殺率が急上昇しており、これは自己愛過多の副作用とも指摘されています。有識者たちは、自己愛に関連した社会的な影響について議論し、「自己中心的な政策」が根底にあることを警鐘しています。公的な支援が不十分な中で、個人の幸福追求が優先されがちで、自己利益を追い求める人々が評価される社会になりつつあります。

新たな文化の形成

こうした状況は、ますます文化的な問題にも影響を与えています。社会が求める自分像に合致するために、多くの人が「内需」にあたるような行動を選び、自分自身を見つめ直しています。しかしそれに反して、不幸や不適応の要因とされるのは、彼らの自己中心的な視点によるものです。これは、「自己満足」に基づく文化が少しずつ広がりを見せている証とも言えるでしょう。

希望の声が響く中で

このような状況に対して、「読書心理療法」などの新しいアプローチが開発されています。自分を受け入れること、自己理解を深めることで、真の幸せを追求するきっかけを提供することが重要視されています。私たちは、この新たな文化の流れを理解し、自己成長を目指すことが求められているのです。