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「下野さんのお母さんから…」木下彩は名産マスカットを“原動力”に記録的V

2024-09-15

女性下部スタッフアプデート

山陽新聞レディースカップ最終日(15日)・東郷が主催するGC(岡山)で3659yd(パー72)

あとはパーティーを得れば、マジックナンバー50台という状況で迎えた最終18番はパー5。もう一度、木下彩は「泣いていました」と振り返る。さらに「手もかいていた」というティーショットが転がって左へ。ラフに入ったボールのライが悪く、セカンドに刻んだのだ。

5mほどを外したパーでの緊迫感に「下手でしたよね」と豪快に笑ったが、1ラウンド12バーディの「60」、トータル196ストロークと並べた数値はなぜか下部スタッフアップスタイルのレコード。2019年「中国新聞ちゅーピーレディース」以来の下部2勝目を数々の記録で彩り、「優勝よりもスコアに絡んでいます」。さらに白い歯がこまめに出た。

連続のプレーだったこの日のファイナルワーク率は42.85%(6/14)といえども、もう一方でパーオン率94.44%とぐりーんは1回しなかっていた。「アイアンスゴく切れていて、アイアンとパターに助けられました。最高の状態が100%でしたら、アイアンは90%、パッティングは80%、ドライバーは50%」とニコニコ笑いながら勝因を自己分析していると、もうひとつ思い当たることがあった。

「下野さんのお母さんから開幕前にマスカットをいただいた。本当に岡山のマスカットが大好きで、おいしいのです。その原動力になりました」と語る木下。この年で仲の良い下野日向子の地元岡山でのトーナメント開催。スタート時点で5人が首位に並ぶ混戦だったが、下野の母・貴子さんの差し入れが7打差圧巻のパフォーマンスをくれたかもしれない。