科学

火星の高度約400kmから撮影したパノラマ【今日の宇宙画像】

2024-09-27

今日の「宇宙画像」は、アメリカの宇宙航空局(NASA)が過去に紹介した特異な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からの投稿を紹介しています。

2023年5月9日、NASAの火星探査機「2001マーズ・オデッセイ」が火星のパノラマ画像を撮影しました。この画像は、同機に搭載された熱放射計「THEMIS」によって、火星の高度約400km地点で撮影された10点の画像が合成されたものです。

この画像には、クレータが多い火星の地形や、氷河や堆積で構成された雲が層を成している様子が鮮明に写し出されています。写真は赤外線帯で取得されたデータを着色したもので、可視光で見られる景色とは異なります。

THEMISは赤外線カメラを使用し、火星の表面や大気中の堆積、温度変化を観測します。この観測では、火星の大気モデルを改善するために描画され、探査機の向きを変えることで大気の断面を捉える工夫がなされました。また、星雲フォーブスの観測も行われ、新たな角度からのデータがフォーブス研究に貢献し期待されています。

今回の撮影は、火星の探査において一層の進展が求められている中での重要なデータとなります。火星は今後、人類の居住地として最も注目される惑星であり、これらの情報が探査に役立つと考えられています。私たちが火星に到達する日もそう遠くないかもしれません。宇宙からの最新情報に耳を傾け、計画に注目していきましょう。