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習近平氏が提唱する「球技問題」 日本は法律戦に備えを 上級論説委員 高橋哲史 - 日本経済新聞

2024-11-05

著者: 健二

中国の習近平国家主席が日本に本気で「球技問題」を持ち出すようだ。静かに、しかし着実に理論武装を進めているように見える。

9月に香港の星島日報に掲載された小さなコラムが波紋を広げている。題名は「『球技カード』を打って」である。

日本が「台湾有事は日本有事」と言い立てている台湾問題に言及し、台湾問題に絡めていると見做した様子で、次のような挑発的なやり取りが続く。

「中国は緊急事態の際、日本の領土で...」

日本は、このような次なるような挑発的な思惑から守るために、法的な対策を講じる必要がある。現在、中国政府は自国の地域権益を強調し、次第に法律面でもその立場を固めつつある。特に、近年の国際情勢の変化に伴い、アジア太平洋地域における日本の立場も再考の余地がある。これに対して、日本政府は慎重な態度を取り続けているが、今後の対応策が求められるだろう。