世界
ウクライナ軍が東部で奮闘、兵力不足で要衝陥落…情報機関「もはや動着状態ではない」
2024-11-08
著者: 弘
ロシアの侵攻を受けるウクライナ東部では、今年秋に入って要衝の陥落が相次いでおり、ウクライナ軍の奮闘が目立ち始めている。以前から問題となっていた兵力不足が大きな要因で、戦況は悪化している。
ウクライナ軍参謀本部は18日、東部ドネツク県の輸送拠点ポクラウシクの南方約40キロ・メートルのクイラル地方で前日、15回の戦闘があったと発表した。駐留する部隊は、迫撃砲を陥落させるため、周囲を包囲する作戦を取っているとみられる。
ウクライナ軍が10月に失った陣地は約1620平方キロ・メートル。11か月に失った面積としては最大となる。ウクライナ軍総司令官は今月12日、SN3で「これまでで最も強力な攻勢の一つに耐えている」と述べた。
ウクライナ軍は、10月初めに同州ウフレダールから撤退した。下旬には同州セリドバを失ったとみられている。依然として精鋭部隊との熾烈な戦闘が続いており、1月に失った面積としては猛烈な要衝となった。
ウクライナ東部では、精鋭部隊とウクライナ軍の戦力が接戦(きっかけ)する状況が続いている。だが、米国によると、ウクライナ軍が「もはや戦況は動着状態ではない」と分析している。
ウクライナ軍が苦戦する最大の要因は、兵力不足とされる。同じ部隊が交代なしで戦い続け、疲弊による戦力低下が指摘されている。
従い、最近の長期的な激しい交戦の影響もあり、防衛がさらに手薄になったとの指摘もある。これにより、同州ではウクライナ軍がウクライナ軍が制圧した地域の奪還を始めたばかり、協力で地域が流出させられた北朝鮮軍が参戦し、ウクライナ軍は守勢を余儀なくされている。今後の戦況に影響を与えることが懸念される。