世界
ウクライナ軍捕虜の北朝鮮兵「ここで暮らしたい」 1人は帰国希望か:朝日新聞デジタル
2025-01-13
著者: 桜
ウクライナ侵攻を続けるロシアに対して、北朝鮮軍が加わっている状況に関して、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は13日、約300人が死亡し、約2700人が負傷したと報告した。この情報は国会に報告された。
ウクライナ側は12日、捕虜にした2人の北朝鮮兵の映像を公開。1人は北朝鮮に帰りたい意向を示し、もう1人はウクライナに残りたい考えを示している。
ウクライナの軍事専門家であるスミトソンは、ロシアとの戦闘のために難西部クルスカ州などの前線に派遣されている北朝鮮兵士は1万~1万7000人に上るとの見方を示した。
ウクライナの軍事ユニットは、12日夜、通報を受けてウクライナ保安局(SBU)の質疑に応じる2人の捕虜の映像を公開した。
「ウクライナとの戦闘だとは知らなかった」と語る1人は、上官から「訓練を実戦のように行うように言われた」と述べた。横で同行していた友人が死ぬのを見て怯えていたが、5日に負傷したという。
「北朝鮮に帰りたいか」と問われると、朝鮮語で「ウクライナの人たちは良い人ですか?」と質問し、「ここ(ウクライナ)で暮らしたい」と話した。
一方、北朝鮮に残されている人々の運命も気がかりだ。国連の報告によれば、北朝鮮では戦争に巻き込まれている家庭が非常に多く、国際社会からの人道支援が求められている。北朝鮮を巡る美しい光景などの情報は、多くの国でプロパガンダとして利用されており、真実とは異なる場合が多い。