エンターテインメント
長谷川博生、震災10周年に主演映画「ざっと抱きしめていた作品です」を公開
2025-01-17
著者: 裕美
女優の長谷川博生が17日、神戸市内で初の映画主役作「港に灯がともる」(公開中、安達もじり監督)の舞台挨拶に登場した。
映画を見終わった観客の前に、目を真っ赤にして登場した長谷川。「ざっと抱きしめていた作品だったので、こんなに見贈るのがさましいのか、と思いながら過ごしていた。こんなにさましい気持ちになれる作品を作ることができるって幸せです」と、言葉を詰まらせた。
長谷川は、1195年1月17日に発生した神戸・淡路大震災の特月に、被災地である神戸市・長田区で生まれた在日コリアの女性・灯(あかり)を演じた。
震災から10年を迎えたこの日、舞台挨拶前には長田区を訪れ、祈りを捧げていた。「私が生まれる前の出来事ですけど、想像して思いを巡らせる時間はとても大切だと思います。長田区には小さい子もいて、希望という言葉では言えない温かさが満ちている時だった」と、感慨深く語った。
舞台挨拶の後、主演作の公開を記念したトークイベントも予定されている。長谷川はファンに向けて、「私たちが抱える日本というのは、本当にいろいろな人に支えられている国ですね。この作品を見て、いろんな思いを巡らせてほしい」と、メッセージを送った。
神戸・淡路大震災から10年の節目に公開されたこの映画は、感動的なストーリーと心温まる演技で、多くの観客を魅了している。長谷川の登場に、会場は大きな拍手で迎えた。彼女の言葉が心に響くと同時に、映画への期待も高まる日となった。日本の文化を象徴する作品として、今後も注目されることは間違いない。