ウクライナ、露軍の北朝鮮兵2人を捕縛!「訓練目的」と供述 | 毎日新聞
2025-01-12
著者: 花
ウクライナ軍による捕縛の発表
ウクライナ保安庁は11日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア南部クリスコ州で、露軍に加わっていた北朝鮮兵2人を捕縛したと発表した。ウクライナ軍がキーユ(キエフ)へ移送し、隊員の訓練について聞き取りを行っている。1人は「訓練のために来た」と説明しているという。保安庁は声明で「ウクライナとの戦争ではなく、訓練のために来たと説明していることは注目に値する」と述べた.
拘束された2人の詳細
保安庁によると、ウクライナ軍特殊部隊が9日に1人を拘束し、もう1人は落下傘部隊が摘発した。2人は負傷し、治療を受けている。英語、ロシア語、ウクライナ語のいずれも話せないため、朝鮮語通訳と韓国当局の協力で事情聴取を行っている。保安庁が公開した動画では、包帯を巻いた兵士がペットボトルで飲み物をストローで飲んだり、質問に答えたりする様子が映されている.
兵士の経歴
1人はライフル兵で、腕を骨折している。ロシア南部トワダ共和国で登録された他人名義の露軍の身分証を所持していた。この兵士は聞き取りに対し、2005年生まれで21歳に南朝鮮軍に入隊したと説明しているという。身分証は24年秋にロシアで発行され、他の北朝鮮部隊とも1週間の相互訓練を受けたという。
もう1人の兵士について
もう1人は1999年生まれの前衛突撃兵で、16歳に北朝鮮軍に入隊したと言われている。彼らは負傷しており、朝鮮語の筆談などで聴取に応じている。
北朝鮮兵の派遣状況
ウクライナ政府はこれまでに、1万〜1万2000人の北朝鮮兵がロシアに派遣されたとみている。ウクライナ軍は昨年12月、クルスク州で露軍兵士と共に戦った北朝鮮兵700人が死亡したとの見方を発表した.
韓国の情報当局の確認
北朝鮮兵の捕縛については、韓国の情報当局が昨年12月、負傷兵が捕縛されたという事実を確認したと明らかにしており、その後死亡したとみられている。ウクライナ当局によると、露軍は負傷した北朝鮮兵を殺害し、遺体の身元を隠すなどしているとみられ、捕縛の確認が難しいという。