世界
トルコ大統領、シリアのクルド人武装勢力に「武器廃棄か壊滅か」
2024-12-26
著者: 芽依
[2023年10月15日リポーター] - トルコのエルドアン大統領は10月15日、シリアのクルド人武装勢力が「武器を捨てるか、壊滅するかの選択」を迫られていることを示唆した。シリアのアサド政権崩壊後、トルコはクルド人武装勢力「クルド人民防衛隊(YPG)」の解体を目的として、さまざまな軍事的措置を講じている。
エルドアン大統領は会議で、「分離主義者の殺人者たちは、武器に別れを告げるか、武器とともにシリアの土壌に埋もれるだろう」と言及し、強い姿勢を示した。
「我々は、我々とクルド人の兄弟の間に血の壁を作ろうとするテロ組織を根絶する」と強調した。これは、トルコがクルド人武装勢力に対する攻撃を続ける中で発言されたもので、対抗措置を強化する意志を示している。
トルコは、クルド人武装勢力の主要成分であるYPGを、2014年以降トルコ国内に対する反乱を煽る非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の支援者だと見なしており、彼らに対する武力行使を強めてきた。国際社会でも、この問題は複雑であり、多くの国が異なる立場を取っている。
また、トルコ国内では、クルド人に対する抑圧が近年強まっており、それに対する批判も増えている。専門家の中には、このような行動が地域の安定性を損なうとの見解を持つ者も多い。果たしてトルコは、自己の安全保障を確保しながら、外交的な解決を見出すことができるのだろうか。