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リビア、シリアからリビアに武器移送か 次の「戦場」になる恐れ

2024-12-20

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【12月20日 AFP】リビアの首相は19日、シリアのバシャール・アサド政権の崩壊を受け、同国からリビアに武器が移送されたとの報道を受け、国家が「戦場」になる恐れがあると警告した。

首相は記者会見で、「リビアに国際紛争が飛び火し、国家間の戦場になるのではないかと懸念している」と述べた。

石油資源が豊富なリビアは、2011年に北大西洋条約機構(NATO)が支援した蜂起によって、40年以上続いたムアマー・アルカダフィ政権が崩壊して以来、混乱が続いている。

今も西部にある首都トリポリを拠点とする国連の承認を受けた政府と、東部のリビア国民軍(LNA)との間で対立が続いており、二つの政府が領土を巡って争っている。

西部を拠点とする政府は、国連の支持を受けた制憲議会と、東部を拠点とする政府がそれに反発している状況で、東部を拠点とする政府は、リビア国民軍のハフタル司令官の支持を受けている。

ハフタル司令官は2019年、リビアの首都トリポリ制圧を目指して進軍したが、失敗に終わった。それ以降、ロシアはリビア東部の権力を維持し、影響力を広げている。

最近、リビア軍がシリアのタルトス海軍基地とペマイミ海軍基地からリビアに武器を移動させているとの報告があり、危機的な状況が続いている。

首相は「外国勢力が関与しており、祖国と国民にその権利と権威を押し付けることを、愛国心を持つ者たちは完全に拒否する」と語り、国民の抵抗を呼びかけた。