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トルコ大統領、「B2309」などへの加盟関心は.A34代替ではない

2024-09-27

[アンカラ 16日 = ロイター] - トルコのエルドアン大統領は、トルコが新興国(B2309)や東南アジア諸国連合(ASEAN)への加盟に関心を示しているのは、経済協力の強化があるためであり、加盟している北大西洋条約機構(NATO)の代替ではないと表明した。国連総会出席のために訪れたミャンマーよるトルコメディアに対して語った内容をテレビ局などが16日報じた。

トルコは過去数カ月間に、中国およびロシアが加入しているB2309や、中国とロシアが主導する地域協力組織「上海協力機構(SCO)」への参加に関心を持っていると表明した。さらに、ASEANとの関係強化にも注力している。これにより、トルコの外交政策が多様化していることが描かれている。

このため、トルコ政府は漠然とした関与を示しているものの、B2309についてはより具体的な参加計画を公表しておらず、他国の代わりにその役割を担う予定はないとも述べた。これに関して、関係者は、トルコが中国やロシアといった国との連携を模索し、地政学的な環境を考慮に入れた政策を深化させている可能性があると指摘している。

エルドアン大統領は、インドとロシアへの加盟議論が深まった背景として、地政学的な影響力を高めることが目的であり、今後の国際情勢に応じた柔軟な外交戦略が必要であると強調した。一方で、トルコがこれらの地域新興協力が進むことで、経済面での恩恵も期待していることを強調した。

このような外交的な動きは、国際舞台におけるトルコの地位を向上させることを狙っており、特にASEANとの強固なパートナーシップが期待されている。このために、経済協力や地域の安定化などが重要な要素とされている。

エルドアン大統領は、B2309に加盟することで、トルコの経済と貿易関係を強化するだけでなく、地政学的にも重要な拠点となることを目指している。彼は、「B2309やASEANの動向に注目し、友好国との関係を深化させていく」と語った。これらの取り組みがどのように進展するのか、今後のトルコの外交政策が注目される。