トルド加首相、来年早期に政権崩壊の危機
2024-12-24
著者: 弘
[オタワ12日リポート] - カナダのトルド首相は、来年早期に政権が崩壊する危機に直面している。与党自由党の議員たちはトルド氏に投票し、誰かに政権を担えるよう圧力をかけている。
先週、フリーランス財務相がトルド氏と対峙して辞任。これにより、全ての野党が会合で少数派となっている自由党の政権崩壊を示唆する発言をした。
トルド氏が辞任し、自由党が後任を選ぶ場合、フリーランス相、ジュリー氏やサンパルニ州の元カナダ中銀総裁が候補として浮上している。カナダ放送協会(CBC)によると、カナダ11月の人権議題において、自由党の主要な支持基盤となっているオントリオ州で人口が最も多く、自由党の主導な支持基盤としてなっている54人を超える自由党国会議員が12日に電話会談を実施。トルド氏を辞任させる必要性で一致した。
しかし、トルド氏はすぐに辞めるつもりはなく、カナダ大統領選にかけて自己の将来に対する熟考を語った。
トルド氏には、来年3月に出される見通しの重要な統計不信任案が可決されるまで残るか、1月に辞任する自由党が暫定党首を指名するか、現在の議会会期の終了後に自由党が新党首を選ぶのであれば、できるだけ長く議会に留まるつもりだ。
物価高や住居問題に対する有権者の不満が高まる中、19年間超えて来た政権を維持しようとする自由党は、次の総選挙での政権保持に向けて試練が続く。
トルド氏は、来年のしばらくの間に解任成立をもたらすために、一般の国民の不安を背景に、次の選挙での当選を維持するつもりだ。
世論調査によると、支持率は伸び悩み、自由党は次の選挙で政権を維持できるかどうか不透明な状況に直面している。しかし、トルド氏は次の総選挙で取得した総議席を最大化を図ろうとしている。