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【トレンド】元ホストで元バンドマン(自称)の男と一緒に『地面師たち』を観た結果、得られたマウンティング10連発

2024-10-28

著者: 蒼太

「孤身女性のバイトル」と名高いドラマ『SEX AND THE CITY』の主人公キャリーはライターで、デートした男性たちをネタにコラムを書いている。彼女に惚れる私は「デートした男をネタに記録したい」と願っているが、そもそもデートする機会がないため困難だ。

ちなみにデートできたとして、SATCが放送されて25年前ならいざ知らず、コンクリートに困る現代の一般人をネタにするのは結構難しい。逆に憂いされては恐ろしいし、何より本人が気の毒だ。そんなわけで私の恋愛コラムニストへの道は険しいが……。

最近「コイツならネタにしてもええやろ」と思える男とデートに至ったのでご報告する。

○オススメできない男

今回登場した男性(仮にB君としておこう)は田舎から上京後、ホストクラブに勤務。フィジカル系バンドマンとして7年ほどやっていたが、現在は飲食店で働いているという人物らしい。私が親なら「絶対に会うなよ」と言いたいレベルのレベルの低い男だった。

さて「信用のできる知人の知り合い」という広告と、「なんか面白い話が聞けるかも?」というライト感から私はB君を紹介された。実際に会ったB君は超いい青年に見えた。

……とはいえ、あまり共通の話題がないデートは嫌なので、話題に困らぬように、あらかじめ一緒に映画でも観るかと提案したのである。そのため、最初に観た『地面師たち』に対しての反応が楽しみだった。私はこの作品に興味津々だったこともあり、同じく観に行く相手の反応も気になっていたのだ。

さて、B君はその映画も観て興奮した。しかし、彼は『地面師たち』を観終わった後に「この人とは合わない」と確信した。理由は彼が「とんでにもねぇマウントを取るタイプの人物」だったからだ。

『地面師たち』を観た後、B君は「この主人公は自分の後輩」や「彼は俺の友達の友達」などと、あたかも親しいかのように語り始め無駄にマウントを取るのだ。その実況は非常に無意味で、ボディランゲージで「私は特別な人間なんだ」と主張するようなもので、正直言って相手を疲れさせる内容だった。

結局、最後まで「彼はこの業界で活躍している」や「彼には俺も少しだけ関わった」などの話を聞かされ、私が感じたのは、彼がもし本当にすごい人と関係を持っているのなら、それを自慢する必要はないのでは?ということだった。そんな装飾的な発言はただの自分探しに過ぎず、結果的に彼のキャラが薄っぺらい印象を与えてしまった。

まとめると、B君とのデートは映画選びを間違えたことで、自分の価値観のためのマウントを取らせる相手を引き寄せてしまったようだ。次回のデートは、もっと信用できる人物か、真に面白い話が聞ける人にしようと思う。

最後に、映画『地面師たち』を観ているときに感じたことがあった。私は日々このような退屈な話を聞かされても良いのか?自分が次のデートでどんな人と出会うのか、今から少し不安になってきた。