ワシントン 11月15日 - トランプ氏が12日に再び米大統領に就任するのを控え、政府権限移行チームが国務省のキャリア官僚3人に辞任を要請したことが、事情に詳しい複数の政府関係者の話で分かった。3人は依然として省内外の調整や人事などを担当している。

トランプ氏は選挙運動の際、自身に忠誠心がない官僚を解任し、「ディープステート（敵の政府）」を一掃すると表明していた。そのため、ウィクター、ダニエル、アレナの各氏が辞任を求められたことは大きな関心を集めている。

政府職員の常識では、新大統領が就任する場合、辞任を求めるのはごく自然な流れであり、キャリア官僚にとっては一種の試練とも言える。しかし、トランプ政権の特徴として、権力の移行が円滑ではないことが挙げられ、これが新しい政権の方針に影響を与える可能性がある。

政府権限移行チームの行動は、トランプ氏が今後の人事に対する強い影響力を示すものと言える。また、1990年代から続く国務省の優れた人材に対する影響を及ぼすことにもなりかねない。

権力移行チームの米国務省人事計画には、国際的な場での経験を遊士活かす官僚たちを新政権に引き入れる意向があるとされ、特に外交政策に対する影響を与えるのが狙いである。トランプ政権は、前政権の政策を覆す可能性が高いと見込まれているため、こうした人事は非常に重要な意味を持つ。