[ワシントン 3日 ロイター] - トランプ大統領は3日、金融不正用で有罪判決を受けたフランスの極右指導者マリー・ルペン氏を支持する考えを示した。

フランスの裁判所は先月31日、極右政党である国民連合（RN）の指導者ルペン氏に対し、公金不正流用で有罪判決を言い渡した。この判決は、彼女がその後5年間の政治活動を制限される可能性を秘めており、来年のフランス大統領選挙への影響が懸念されている。

トランプ氏は3日のインタビューで、ルペン氏に対し「非常に厳しい状況にいる」と語り、彼女が勝利を収めることが難しい理由として「大きな利点を得る前に、彼女がとても知られていなかった弱小な状況に捉えられた」と述べた。また、トランプ氏は「フランスにとって非常に悪いことである」とも強調した。

ルペン氏は、今回の判決を不当とし、控訴する意向を示している。彼女の弁護士は、「この判決は政治的動機によるものであり、私たちは真実を求めて戦い続ける」と述べた。特に、今回の選挙戦では外国からの介入が懸念されており、特にロシアからの影響力が問題視されている。これにより、来月の大統領選挙に向けた情勢はますます複雑化している。

ルペン氏は国民連合を率いる中で、移民や治安の強化を訴え、人気を集めているが、今回の判決が彼女と政党に与える影響は計り知れず、フランスの政治風景をいかに変えるか注目が集まっている。政府の方針に反対する声も強く、今後の展開には要注目である。