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トランプ氏に名誉毀損、米ABCが23億円支払って和解 弁護士「強姦が認定された」と発言

2024-12-15

著者: 裕美

トランプ次期米大統領候補がABCニュースの弁護士の発言で名誉毀損を受けたとして損害賠償を求めた訴訟が和解に至った。10月13日、ABCが発表した声明によれば、トランプ氏側に1500万ドル(約23億円)を支払うことで和解が成立した。この合意文書は14日に公表された。

トランプ氏は別の民事訴訟で昨年5月、女性作家への性的暴行を認定され、1500万ドルの賠償金が命じられた。彼は強姦の事実を否定しており、ABCの弁護士が「トランプ氏が認定された」と発言したことに対して不満を抱いていたようだ。

トランプ氏の弁護士は「虚偽で悪意のある発言があった」として、ABCに対する法的措置を検討していた。また、ABCはトランプ氏のグループに1500万ドルを支払うことにより、この問題を早期に片付けた。

トランプ氏は「名誉毀損が事実上認められたことは、今後の発言においても重要な指針となる」と強調した。また、彼の主張によれば、メディアが自己の評判を守るためには、虚偽の情報を流布することなく、正確な報道が求められると語った。今後、トランプ氏はこの件に関する発表を行うべく動いているという。

この訴訟はアメリカのメディアと著名人間の関係について再び注目を集めており、特にメディアの報道が個人の名誉にどのように影響を及ぼすかという問題が浮き彫りになった。この一件は今後の政治報道のあり方にも影響を与えると考えられている。トランプ氏自身の名誉を傷つけられたとする彼の訴えは、より多くの著名人が同様の訴訟を起こすきっかけになる可能性もある。この騒動の行方に、引き続き注目が集まりそうだ。