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トランプ氏、グリーンランド購入に改めて意欲 「安全保障に必要」 | 毎日新聞

2024-12-24

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トランプ氏、グリーンランド購入に改めて意欲

米国のトランプ前大統領は22日、グリーンランドの購入に対する意欲を改めて示しました。自らのソーシャルメディアへの投稿で、デンマーク政府からの購入提案が即座に拒否されたことに対して不満を表明しました。彼は「国の安全保障や世界の自由のために、グリーンランドは重要だ」と述べ、その地が持つ戦略的な価値を強調しました。

トランプ氏は、グリーンランドが北極地域に位置し、天然資源が豊富であることから、アメリカの国益に貢献する可能性があると考えています。特に、今後ますます重要になる北極の資源開発や航路確保において、グリーンランドの地理的な位置は非常に大きな影響を持つとされています。

さらに、トランプ氏は、国防の観点からもグリーンランドを確保することの重要性を強調し、他国との競争を念頭に置いています。ロシアや中国が北極地域での影響力を増している中、アメリカが事前に対策を講じる必要があると主張しています。

この背景には、アメリカがグリーンランドの天然資源や戦略的な地政学的利益を確保しようとしていることがあるようです。また、トランプ氏は2019年にもグリーンランドの購入を提案し、その際も大きな議論を呼びました。

現在、グリーンランドはデンマークの自治領ですが、その未来は依然として不透明です。地域住民の意向や国際情勢の変化も影響を与える可能性があります。トランプ氏のこの発言に対し、デンマーク政府は何らかの反応を示す必要があるでしょう。

トランプ氏の意欲的な姿勢は、北極圏における地政学的な競争がますます激化する中で、今後のアメリカの外交政策に大きな影響を与える可能性があります。果たして、彼の計画は実現するのか、注目が集まります。

【ワシントン特派員】