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トランプ・アメリカ次期大統領、次赴任官4人を発表 対移民強硬派ら - 日本経済新聞

2024-11-13

著者: 愛子

【ワシントン=滝澤賢二】トランプ次期大統領が13日、ホワイトハウスで政策に関する助言や会合との調整などを担う大統領次官補の発表を行った。前政権や大統領選の選対で忠誠心のある側近を登用する。

次官補の任命にあたっては、対移民政策に強い姿勢を持つ人物が中心になっている。トランプ氏は新たに就任する次官補に、前政権で広報担当だったダン・スカビーノ氏を充て、強力な対移民政策を推進する意向を示した。スカビーノ氏は2016年の大統領選からトランプ陣営に参加しており、トランプ氏の忠実な支持者として知られている。

政策と国土安全保障担当の次官補には、前政権で強硬な移民政策を推進していたミラー氏を起用し、違法移民の大幅削減を推進する。ミラー氏は不法移民の取り締まりにおいて強硬姿勢を取ることで知られており、その手法が国内外で賛否を呼んでいる。

また、トランプ氏はコンプライアンス問題を解決するために、元連邦検察官であるアリゾナ州の州次官を任命し、移民政策に関する厳格な法的手続きの強化を図る方針だ。トランプ次期大統領は、「今回は我々の勝利した選挙活動で得た知識をもとに、最も適切な人材を起用する」と強調した。トランプ氏は次期政権において、国境警備を強化し、メキシコからの違法移民の流入を阻止するための新たな政策を推進する考えを示している。

今回の発表は、アメリカにおける移民問題が依然として根強い関心を集めていることを示しており、今後の政治的影響が注目される。トランプ政権下での厳格な移民政策が、今後どのような形で実施されるか、多くの国民が懸念を抱いている。トランプ大統領は、自身の政策展開に注目が集まる中、果たして有権者の支持を維持できるのか、試練の時を迎えている。