TikTok「スーパーマンチャレンジ」で怪我が続出 禁止する学校も:朝日新聞デジタル

2024-12-26

著者: 裕美

若者に人気の短編動画投稿SNS「TikTok」では、危険な遊びが広がり、多くの若者が怪我を負う事例が増えている。その中には「禁止令」を出す学校もあり、社会問題となりつつある。

スーパーマンチャレンジとは?

特に注目されているのは「スーパーマンチャレンジ」と呼ばれるもので、参加者は助走をつけてジャンプし、床に飛び込むという遊びだ。この遊びは、映像の中で派手に見えるため、多くの人が挑戦するが、その実危険が伴う。そのため、医師たちは「海外では危険にさらされるケースもある」と警告を発している。

実際の事故例

例えば、青森県に住む45歳の女性の一人娘が、高校3年生の時にこのチャレンジに参加し、友人たちに押し上げられて落下。その時に首を痛め、治療を受けたが、後遺症が残る場合もあるとされる。このように、見た目には軽い遊びであっても、実際には重傷を負う可能性が高い。

リスクへの警告

医療関係者によると、「首や背中から落ちて重症になる可能性もある」とのこと。特に若者たちは、自分が受けるリスクを考えずに行動することが多いため、注意が必要だ。

教育機関の対応

さらに、具体的な事故として、南都市の教育委員会によれば、4人から5人の中学生が1人を抑えつけて落下させた際に、1人が骨を折るという事例も報告されている。このような問題を受け、教育委員会は「危険な遊び」として中学校での注意喚起を強化した。

その他の事例

また、釜石市内の中学校においても、四月に類似の事故が発生し、学校側が「安全な遊び」の提供を促す方針を打ち出したという。

このように、TikTokを通じた遊びからの怪我が頻発し、学校側も対応を余儀なくされている現状が浮き彫りになっている。多くの若者に警告が必要であると同時に、SNSの利用方法を見直すこともしかりだ。