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体操指導者・金子明子さん死去 ローマ五輪で初の団体優勝 | 共同通信

2025-01-21

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体操男子の1952年ヘルシンキ五輪代表で、指導者として日本の隆盛に寄与した金子明子(かねこ・あきこ)さんが先月12月24日、老衰のため亡くなりました。享年97歳。福島県出身です。金子さんは同31日に近親者で行われた葬儀で、教え子たちの思い出の中で静かに見送られました。

金子さんは東京高等師範学校(現・筑波大学)を卒業後、ヘルシンキ五輪でチームリーダーを務め、初の団体優勝を成し遂げました。その後、60年間ローマ五輪で日本の体操界を引っぱってきた功績があり、日本の体操界の発展に大きく寄与しました。東京教育大学(現・筑波大学)で体操の科学的分析や合理的指導法の研究に取り組み、数々の指導者を育て上げました。

また、金子さんは日本体操協会の技術実行委員長や、国際審判員としても活動し、日本体操界の理論的支柱となっていました。金子さんの死は日本体操界にとって大きな損失であり、多くの教え子たちが彼女の功績をしのんでいます。金子さんの教育理念や指導法は、今後も多くの選手たちに受け継がれていくことでしょう。