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【特集】Amazonで買える1万円のAndroidタブレットは「使える」のか?購入してわかったアリとナシ

2025-01-19

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スマホより大画面で、ゲームや動画視聴、あるいは仕事にも便利に使えそうなAndroidタブレット。購入サイトで探してみると、メジャーなブランドから聞いたこともないメーカーの商品まで幅広い価格帯のものが見つかるが、高いものばかりではない。では1万円程度のタブレットはどうなのか。実際に購入して、実用に耐え得るものなのか、性能や使い勝手を確かめてみた。

【主なスペック】

(1) CPU、メモリ、インターフェースなどの基本スペック

(2) 全体的な使い勝手、快適度は?

(3) ディスプレイの質、バッテリー性能は?

(4) アウトカメラはなんと2眼!? 画質はどうか

(5) Wi-Fi 5に対応のネットワーク性能は?

(6) 動画、サウンド、ゲームなどエンタメ性能は?

(7) 総合的には「アリ」だが満足度は高くない

今回チェックしたのは「SVITOO P10」と呼ばれるモデル。このタブレットはAndroid 14に対応し、11インチクラスのHDディスプレイ(1,280×800ドット)、4GBメモリ(+8GB)が搭載されています。プロセッサーには「UNISOC T606」というArm Cortex-A55コアを持つ8コアプロセッサーが採用され、最高1.6GHzで動作、550MHzのGPUを内蔵している。内蔵ストレージは128GBで、microSDカードのスロットも搭載されており、最大1TBまでのカードが対応可能。

主な仕様を見ただけでも、それなりのチープ感が漂ってくるが、実際の使用感がどうなのかが重要だ。まず実際に使用してみて感じたことは、動作はスムーズでアプリの起動もそこまで遅く感じないという点だ。ただし、複数アプリの同時使用や重いゲームなどにはさすがに耐えきれない印象もある。特に、ブラウジングや動画視聴では若干のもたつきを感じる。

また、ディスプレイはIPS液晶で視野角が広く、視覚的には良好だが、解像度がHDであるため、近接で細部を見ると粗が目立つ。バッテリーは6,000mAhを搭載しており、実際の使用では約7時間程度持つが、充電が同梱の10Wアダプタでは遅いため、出来るだけ他の充電器を使いたいところ。

カメラ機能も意外に高性能で、背面にはデュアルカメラが搭載されている。ただし、画質は期待値以下で、SNS用には問題ないが、静止画の切り取りには向かないものだ。

ここで気になるのは、Wi-Fiのネットワーク性能だ。Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)に対応しており、実際にはストリーミングやSNSチェックに不満を感じることは少ない。ただし、複数デバイスを同時に接続した場合は、速度が落ちることに注意が必要だ。

最初に出た価格は2月頃に1万2,980円で、現在は1万980円に値下がりしているが、時期によってはさらに安く手に入ることが予想される。とはいえ、やはり1万円以下で手に入るものとしては、価格以上の価値を見いだせるかと言われると、改善余地が多々ある印象だ。