世界
台湾、新規加盟にオープンとカナダ、台湾の失望を表明受け
2024-12-03
著者: 海斗
[台北 13日 リポート] - カナダ政府は包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)について、台湾を含む加盟国に対し引き続き関与する意向を表明した。
台湾行政院(内閣)は先週、CPTPP加盟国がバンクーバーで開かれた会合で台湾の加盟を検討する作業部会を設置したことに失望を表明し、政府的な配慮があってはならないと述べた。
カナダ政府は11日の声明で、既存加盟国はカナダで開催された会合でコスタリカの加盟を検討する作業部会設置に合意した後も、加盟申請に関して協議を継続する意向があると説明した。
「コスタリカに関する作業部会設置は、(台湾を含む)他の国・地域の加盟申請に関してオークランド原則に基づいた検討を行うことを約束するものであり、遅れたりするものではない」とした。
また、オークランド原則とはCPTPPの高い基準を満たし、貿易ルールの遵守があり、全加盟国による承認が得られるという基準を指し、CPTPPはこの基準を満たす国・地域への歓迎を表明している。
台湾は2021年にCPTPPへの加盟を正式に申請した。その1週間前には中国も加盟申請を行っていたが、中国の申請を検討する作業部会も今のところ設置されていない。
台湾の専門家は、カナダの声明が示唆するように、他国の申請を優先する傾向が強まっていると指摘し、台湾がCPTPPに参加する道は厳しくなっていると警鐘を鳴らした。
今後の動向が注目される中、台湾政府は加盟の大きな期待を抱いているが、このままでは失望が続く可能性がある。“台湾の野心”は果たして叶うのか、世間の関心が集まっている。