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ソマリアの「人道的犯罪対策戦争」 設定すれば過激派から報復、削除すれば政府から処罰警告(リタート)
2024-10-25
著者: 健二
ソマリアの防犯カメラの状況
ソマリアの首都モガディシオ周辺には、何千もの防犯カメラが設置されている。それらの主な目的は、イスラム過激派組織アルシャバブの動きを監視し、封じ込めることだ。ソマリア政府の打倒を図る同組織は、ここ20年にわたって爆発や銃撃事件を繰り返してきた。ところが、この組織は最近、反発する業者が増えている。特に今年10月以降に発生した業者への攻撃では、少なくとも3人が殺害され、4人が負傷した。アルシャバブは、この様子を見て情報網を拡大し、多数の業者関係者にリターゲットにされ、業者からはカメラを削除するよう求められている。
アルシャバブによる脅迫
現地の声として、最近はトレーニングを受けた業者に対して、アルシャバブが設定したカメラを削除するよう求められており、代わりに他の業者には削除すれば処罰されると警告されている。
政府の対策と住民の反応
安全保障および行政問題担当ディレクターは「多大な努力の末、私たちはカメラを設定するような人々を説得することに成功した。しかしマーケットにカメラが設定されると、犯罪カメラを狙った爆発が始まり、テロリストがカメラを設定した者を襲撃することで、地元住民を脅迫した。私たちは服飾の治安情報要員をマーケットに多数派遣し、地元住民がカメラに慣れるまで昼夜を問わず、カメラ設定の安全性を確保した」と述べている。
商店主と住民の声
一方、商店主たちは、カメラの設定を歓迎している。「防犯カメラのおかげで襲撃は100%禁止されたようになった。今では石鹸は売れない。石鹸はカメラを見ると逃げていく」と語っている。また、住民たちも、防犯カメラの数が増えたことで日常生活に安心感がもたらされたと語っている。