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ソフトバンク宮川社長、「ahamo」20GB→30GBに変更、行き過ぎた値下げは疑問が、“売られた喧嘩”は買った

2024-11-08

著者: 海斗

ソフトバンク代表取締役社長兼CEOの宮川潤一氏は、8日、第2四半期決算会見で、NTTドコモの「ahamo」の変更による影響を問われ、「動くか動かないか考えていたが、対抗して打つことになった」と語った。

ドコモの「ahamo」は10月、改定により通信量が20GBから30GBに増量された。KDDI、ソフトバンクも対抗策を打ち出しており、特にソフトバンクはワイモバイル・LINEMOで30GB使える料金プランを11月1日に導入した。

宮川氏は「行き過ぎた値下げは、中長期で見ると本当に良いのかと疑問を感じる。少し抵抗してみたいなと思った」と述べた。また、ドコモの動きを見過ごせず、対抗策を打つことになったと説明。物価高が続く中で、ソフトバンクは多くの取り組みを進めており、社員も増えている。競争環境への思いを語りながら、携帯電話の料金値下げについても言及した。

さらに、最近では「ahamo」の影響で顧客の選好が変わりつつあり、データ通信を重視するユーザーが増えている。そのため、今後も新しいプランの開発や改善を進める必要があると強調した。宮川社長は顧客のニーズに応えるため、一層の努力を誓った。

一方で、業界全体としての利益率が圧迫されている現状について、企業はコストの見直しを迫られると指摘した。市場競争が過熱する中、各社のサービスや料金プランの独自性が顧客の選択に大きく影響を与えることが予想される。