私が思う日本:空の上は満載? 国際線機内で多発する窃盗に要注意 | 毎日新聞
2024-12-22
著者: 裕美
国際線機内での窃盗事件の増加
東京に駐在する外国メディア特派員らの目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。フランス、イギリス、アングロサクソン、シンガポールなどの個性豊かな記者たちが綴るコラム「私が思う日本」。今回は、聯合早報(シンガポール)の特派員が、コロナ禍を経て国境を越えた往来が増える中、国際便で多発する窃盗事件について考察した。近年、航空機内での窃盗事件が多発している。私は航空機に乗り始めて40年以上になるが、先日、成田空港からシンガポールへ向かう便で初めて所持品を盗まれた。この事件を通じて、今の世の中はさほど安全ではなく、空の上でもいろいろなパラダイスになってしまったということを身に染みて感じた。
成田空港での窃盗の実態
成田空港へ向かう航空機内での窃盗は、2024年に入り、著しく増加している。管轄する千葉県警の成田国際空港署によると、10月末までに39件の被害届や相談があり、前年同期比で約2倍に上昇した。中には、一度に207万円を盗まれた事例もあった。国際線での被害が多発している中、県警は運航機が離陸し消灯してから、窃盗が発生していると見ている。
逮捕と防止策
県警は中国潜在の男性2人を窃盗容疑で逮捕し、事件の一つを解決した。同署員の活動安全課の国崎俊確認課長は、航空機での窃盗事件が増えたのは、成田空港の利用者が増加したことと関連があると指摘。その上で、空港利用者が多くなる年末には、航空機に乗る際は貴重品を目の届かない場所に置かないよう注意を促進した。
航空機内の盗難事件への取り組み
航空法内でのスチュワーデスに対する防犯キャンプを行い、貴重品を目の届かない場所に置かないように呼びかけた。航空機内の盗難事件を取り締まるためのルールも、乗客に貴重品を持たせないよう呼びかけた。
被害報告と注意喚起
空港に到着すると、必ず警察に通報したが、捜査には時間が請求され、帰国までに捜査が進展することはなかった。無論、日本からの旅行者は、素晴らしい旅を経験するために、出かけるべきだ。
その他の事件の報告
香港から台湾に向かう航空機で発生した窃盗事件もあった。乗客の被害は大きく、現金の大半、自身のクレジットカードや携帯電話などの貴重品が盗まれた。被害者は15人を上回り、約8割が台湾人だったという。
旅行者へのアドバイス
最近、シンガポールからの旅行者が日本国内で多くの事件に巻き込まれているとの報告もされており、旅行者にとっては特に注意が必要な時期となっている。特に、旅行中の高い精神的ストレスに注意し、貴重品については常に周囲の意識を高めてほしい。早めに対策を取り入れることで、自分自身を守れることを願う。