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渋野日向子はパットで耐えてパープレイ 「もっとできた」と消化不良の4日間

2024-09-22

・ミス国女子・クラグール・キティ選手権 最終日(22日)・TPCリバーバンク(オハイオ州)6705yd(パー72)

持ち前のグリーン上の強さを取り戻しつつある。渋野日向子は5バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「72」でプレー。通算アンダー61位と手も足も出ずに悔しさが募ったが、「もっとできたと思える内容だった」と前向きに捉えた。

前半がすごく流れが良かったので、やっぱりこのスコアはもったいないなぁ

10番から2連続バーディで出たこの日は、徐々にグリーンを捉え始めた。前半9ホールを終えた時点でパーオン率55.55%(10/18)。一方で「パットが入ってくれて、このスコアでまぁまぁ」と、初日から調子を上げていったパットの要素で詰まりを見せた。

13番、15番で3m前後のパーパットを決め14番では6m強を入れ3つ目のバーディ。しかしパット数は4日間で自己ベストの「26」と、グリーン上のプレーは最後まで上々だった。

今季の平均パット数は「30.13」でトップ76位に沈んでいるが、もともと強気のパットを持ち味にしていった。「AIG女子オープン(全英女子オープン)」で優勝した2019年は、日本ツアーでも2位の平均パット数(パーオン率1.76)を武器に4勝を挙げている。

今週は同年に使っていたピン「ジグマ2アンソファ」パターを久々に投入。「ラインのイメージが浮かんでいた」と、かつてのエースを助けた。

対象として課題はアイアンショット。「もう少し、グリーンを狙うショットに自信をもって打っていたら」と、ダブルボギーを記録した後半10ホールのプレーに苦悩していた。「この4日間は、本当にもっとできたと思える内容だった」と、手ごたえを残しながらも未練を感じていた。

来週「ウイルマートNWアーカンソー選手権」は3日間大会だが、昨年の優勝スコアは通算19アンダーと強気な合いになる。「今年は予選落ちをしないように」と、しっかり調整して挑みたい。初心にかえり、問題点を直し戦いに臨む渋野の姿勢には、次回の期待が寄せられる。