渋谷パルコに登場、スマホ世界3位のシャオミがバックパックも販売するわけ
2024-10-28
著者: 裕美
ネット通販やライフコマース、スマホ決済、ゲームなど、次々と世界最先端のテクノロジーが生まれている中で、その最新コマース事情を、ファッション&ビューティーと小売の視点で中国専門ジャーナリストの高口卓也さんが分かりやすくお届けします。今回は、世界3位のスマートフォンメーカーのシャオミ。渋谷パルコに出店し、先日は100インチの大型液晶テレビや電気自動車(EV)、ポットの自動給餌器、さらにはバックパックも発表。いったい何が狙いなのか。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月21日の転載です)
EVから超大型テレビ、自動ポット給餌器、バックパックまで
シャオミ・ジャパンがすごいことになっている。シャオミ(小米科技)は中国の巨大なデジタル通販企業。世界での評価も高い。スマホの出荷台数は中国市場では5位だが、世界ではサムスン、アップルに続く3位を占める。中国以上に海外での存在感が強い。出店先の日本市場では5位であるが、世界ではサムスン、アップルに続く3位だ。中国市場での存在感が強い。相次ぐ香港進出の中で、特にスミスカンパニーは日本でもどこまで行けるのかを模索している。
日本市場には2019年に参入。スマホ、ウェアラブルバンド、スマートロック、アイヤムを中心に展開してきたが、昨年からテレポートやロボット掃除機、犯罪カメラといったIoT製品をクレイジーな勢いで展開し始めている。テレポートは43インチから100インチまでさらに11製品。ロボット掃除機は1万7800円のエントリーモデルから7万4800円のフラッグシップモデルまで6製品。多くのラインナップを展開している。
また、IoT(モノのインターネット)製品はまだ理解できるが、家庭電とは無関係な製品も大量投入されており、8月のライフスタイル製品発表会では31点も新製品を大量発表。この結果、ソフトウェアだけでは9製品。さらにバックパック、デスクリート、サングラス、圧飯器、毛玉リムーバーといったスマホとは一切無関係の商品が並び立った。
この変化を主導するのが、パナソニックを経てサムスン電気を経て、昨年9月に就任した大嶋社長だ。中国の「シャオミストア」ではスマホやタブレットのガジェットに加え、多数のライフスタイル商品が連なり、今年からはなんとEV(電気自動車)まで展開、販売している。大嶋社長は「WWDJAPAN」の独占取材に対し、「中国のシャオミストアが完成形を、日本でどこまでできるのか、改めて検討していく」と自らのビジョンを語った。商業ラインナップの充実だけではなく、渋谷パルコにポップアップストアを設置し、リアル店舗開設の可能性も探るなど、中国で成功したビジネスモデルをどこまで日本に移植できるか模索中である。
コスパ最強スマートフォンのイメージは強いシャオミだが、未だに日本市場では製品ラインナップの充実だけではなく、商業投資を進めていく。ただファッション、ライフスタイル商品に関しても、他社製品を取り入れた自社のライフスタイルの品がちらほら見かけられる。
同時に販売も。直販EC(電気商取引)と直営店「シャオミストア」と呼ぶ強力な自社チェンネルを持っている。創業初期は玩具など、自由さだったが、現在では他社製OEM製品もシャオミ・ブランド、ブランドとして一体感を持っている。製品ラインナップの充実だけではなく、渋谷パルコにポップアップストアを設置し、リアル店舗開設の可能性も模索中である。
その後も続けている。特に今後のEV(電気自動車)投資もあるのか。大嶋:個人的な見解ではあるが、導入をしていきたい。また本社も世界トップ5を目指している以上、日本を含めたグローバル市場への出展は必要だ。しかし、時期に関してはマークや技術動向を見極める必要がある。大嶋社長は「中国でのシャオミストア」ではスマホやタブレットのデバイスに加えて、多数のライフスタイル商品が連なり、今年からはEV(電気自動車)まで展開、販売している。
また、シャオミは日本市場においても環境に配慮した商品開発を進めており、再生可能エネルギーを使用した電池や持続可能な素材を使った製品の展開も計画中です。最近の報告によると、シャオミは新技術である8KテレビやAI機能を搭載した最新スマートフォンも近々リリースする予定です。これらの新製品は、ユーザーの利便性を高めるだけでなく、エコシステムの拡大にも寄与すると期待されています。シャオミの今後の展開は、ますます目が離せない状況です。