健康

食事記録アプリを用いた新しい手法で酢(酢酸)の摂取量を評価:和歌山県のニュースサイト

2024-09-24

~酢の摂取からタンパク質やビタミン摂取の可能性を示唆~

和歌山県の研究機関が、酢(以下:酢酸)の摂取量を評価する新しい方法を開発しました。これは、混合調味料からの酢酸の摂取に焦点を当てたもので、家庭での食事にどのような影響を与えるのかを検討しています。この研究は、特に過去の評価が難しかった酢酸の摂取量を簡便に測定できる可能性を示しています。

研究では、参加者が食事記録アプリを使用し、摂取した食品の中から酢酸の含有量を評価しました。過去の栄養素の摂取に関するデータと関連付けることで、酢酸の摂取がどの程度栄養素に影響を与えるかを明らかにしました。我々の結果から、酢酸の摂取量と特定の栄養素(例:ビタミンB群やミネラル)との関連が確認されました。特に、酢酸が実際に健康に寄与する可能性があることが示唆されています。

また、研究の結果は、著名な学術雑誌「Nutrients」に発表され、オンライン版が2024年9月3日に公開される予定です。

本研究では141人(男性48人、女性93人)を対象にデータを収集。その結果、酢酸の1日平均摂取量は0.16±0.19g、平均摂取頻度は2.77±1.66日/週でした。年齢、性別、BMI、摂取量の相関についても解析が行われました。

将来的には、この手法を用いることで、酢酸の摂取が具体的にどのように健康に寄与するのかを詳しく調査できると期待されています。特に高齢者や病気の有無による食欲不振の症状が見られる場合、酢酸を用いた食事が健康にどのように寄与するのか検討が進むでしょう。

実際、酢酸はナトリウムを減少させる働きがあり、血圧の改善、体重管理、血糖値の調整にも貢献することが知られています。各国の文化においても、酢は昔から健康促進のために利用されてきました。今後の研究結果は、食品業界や健康志向の消費者にとって注目のテーマになるでしょう。