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最強の片頭痛薬が判明!9万人を対象にした大規模研究で明らかに|ニフティニュース

2024-09-25

世界中で7人に1人が、ズキズキと脈打つような片頭痛に悩まされています。吐き気や倦怠感が伴うことが多く、仕事や日常生活に支障をきたすこともしばしばです。

だからこそ、片頭痛持ちの人々は、痛みを抑える「薬」を手に入れようとしています。

では、最近開発された薬も含め、既存の片頭痛薬の中で、最も効果的なものは何でしょうか?

オックスフォード大学に所属するアンドレア・チプリアーニ氏らの研究チームは、7万人を対象にした大規模研究を行い、最も効果的な片頭痛薬を特定しました。

この研究では、特定の「新薬」が強力な効果を示したことが明らかになりました。新たに登場した片頭痛薬には、長年使用され続けている「薬」とは異なるメカニズムがあると考えられています。研究では、2024年7月18日付けで学術誌『The BMJ』に結果が掲載される予定です。

片頭痛の原因は複数あり、遺伝、ストレス、睡眠不足、天候の変動など、さまざまな要因が影響します。そのため、片頭痛は一時的なものであったり、慢性的に続くものであったりします。月に1回以上の頻度で片頭痛が起きる場合は、「片頭痛持ち」と言えるでしょう。

研究によると、片頭痛の発生頻度は月に1〜4回が一般的であり、1度の発作での痛みは非常に強く、仕事を休まざるを得ない場合も多いです。

このような状況から、多くの片頭痛患者は、薬を常備しておき、発作を抑えるための手段を講じています。また、さまざまな種類の片頭痛薬が存在しており、個々の者によって効果は異なるため、選択肢が豊富にあることも重要です。

たとえば、片頭痛患者にとって身近な存在なものとして、アスピリンやイブプロフェン、あるいはトリプタン系と呼ばれる薬が挙げられます。この中でも新たに注目を集めているのが、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質をターゲットにした薬です。CGRPは、片頭痛の発生に寄与するとされており、これを抑制することで、片頭痛を防ぐことが期待されています。

今回の研究結果は、現在使用されている薬の効果を再評価するきっかけとなるかもしれず、患者にとって非常に重要な情報です。今後の研究の進展に期待が寄せられています。