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市場サマリー(14日)ドル弱含み、利回り低下 株式市場に注目

2025-01-14

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ドルが対ユーロで弱含んだ。だが、この日発表された12月の消費者物価指数(CPI)の高い結果に伴い、米連邦準備制度(FRB)による利下げ期待が縮小。ドルは依然として約12年ぶりの高水準にある。

ドルは取引後半に上げ幅を縮小した。トレーダーは12月発表の消費者物価指数(CPI)待ちで、FRBの利下げに対する懸念を内包するかどうかを注視している。

ナショナルスパンのトレイリング担当副社長、ヘレン・グリフィン氏は「トレーダーが明日のCPIに向けて期待を持っているため、ドルはやや弱含んでいる」と指摘した。また同氏によると、トランプ次期大統領が打ち出した財政政策に関連するニュースが市場に強い影響を与えている。

印象的なのは、12月のトランプ次期大統領の発表前に為替市場が反応したことだ。ドルはおそらく対ユーロでいくつかの強い指標を背景に支えられるだろう。

ドル指数は103.14で、前日比で0.11%安。ユーロはドルに対して1.5%高を記録した。一方、英ポンドは対ドルで1.1%高。一方で、米国の貿易赤字は11月に拡大し、高い輸入コストが影響しているとの見方も。

金融市場は現在、新たな金利政策を模索中であり、次週の米国の経済指標の発表がその方向性を決定づける可能性が高い。投資家は引き続き利下げの可能性を警戒しつつも、長期的な成長見通しには明るさが見える。

同日、米国株式市場ではボラティリティが高まり、特にナスダックは新高値を更新する場面も見られた。投資家はテクノロジー株の動向に敏感になっており、今後の企業の決算発表に期待が寄せられている。また、大手銀行の決算が市場に与える影響も無視できない。