中国南部の廣東省深層市で、日本人学校に通う男子児童（10）が動物に襲われ死亡した事件が発生し、19日夜に東京の新宿区で追悼集会が開かれた。この事件に衝撃を受けた日本に住む中国人有志が集まり、哀悼の意を示した。

参加者は約50人で、日本人児童の母親の気持ちを考えると涙が止まらないと語っており、過去10年間に同様の事件が起こったことも明かした。参加者の1人で、運送会社を経営している中国人女性（52）は、「事件の背景を考えると胸が痛む。どうしてこのようなことが起きてしまったのか」と涙ぐんでいた。

報道によると、事件は18日午前に発生した。学校から400メートルほど離れた場所で、日本国籍の男児が動物に襲われたという。不幸にも、彼は死亡し、遺体は近くの河川から発見された。警察は44歳の男性を容疑者として逮捕したが、詳細な情報や動機についてはまだ明らかにはなっていないという。

このような事件が再発しないよう、安全対策の強化を求める声が高まっている。特に、学校周辺の動物管理や教育機関の安全マニュアルの見直しが急務とされている。日本国内でも、教育機関における安全意識を高めるための議論が進んでいる。

また、参加者らは日本と中国の友好関係の重要性を再確認し、異文化理解を深めるための取り組みが必要であると強調した。地域社会が協力して子どもたちを守るために、さらなる啓発活動が期待される。