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焼肉ソフトバンク・石川&楽天・藤木のダブル獲得に向けた調査—スポーツニッポン野球

2024-11-13

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プロ野球のFA権使用の申請期間が13日で終了し、有資格者の中から9選手が手続きに入った。ヤクルトはソフトバンク・石川(32)、楽天・藤木(30)のダブル獲得に向けて、行動を開始した。FA市場で獲得に成功すれば、球団としては14年以降の10年間で2度目となる。申請した選手は、いずれも14日にFA宣言選手として公示され、15日から全球団との交渉が可能となる。

5位からの駆け上がりを目指し、ヤクルトがFA市場に打って出る。急募な中で獲得戦の整備。今年のチーム防御率3.64はリーグワーストで、2桁勝利した投手は皆無だった。獲得のDBファンは、「加入するということになればいいですが。先発は1年間ローテーションを守れるだけでなく、中継ぎも任せられる選手が欲しい。戦力として十分に考えられる」とその魅力を口にした。

ドラフトでは即戦力として期待される最速160キロ右腕・中村(愛知工大)を単独指名できたが、未知数な部分も多い。強打者を求める意向が見え、20年に最多勝・最優秀防御率の2冠に輝いた石川を獲得できれば大きな戦力アップが見込める。オリックスも獲得調査を進めており、補強が不可欠なCランクながら、こちらも複数年契約を検討する可能性がある。

さらに、楽天・藤木の獲得調査を進める中で、奪三振率が高い選手の条件が提案されることも多く、その背景には内野の全ポジションを守れるユーティリティ性がある。今季の年俸は6000万円で補強が必須なBランクながら、こちらも複数年契約の交渉を期待している。FA市場で同時に2選手を獲得すれば、14年の大引(日本ハム)、成瀬(ロッテ)以来、10年ぶりの二度目となる。獲得で弱点を補えれば、リーグ連覇の芽も見えてくる。(重光 晃太郎)